女性熱波師 インタビュー
- tsuyoemon244
- 2月7日
- 読了時間: 8分
サウナや熱波師と聞くと、男性のイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、現在では女性熱波師も多く活躍し、その存在感を高めています。今回のインタビューでは、女性熱波師として第一線で活動されている3名の方にお話を伺いました。なぜ熱波師を目指したのか、活動を通じて意識していること、大変さややりがい、そして印象に残っているエピソードなど、熱波師という仕事の魅力や現場のリアルを語っていただきます。
お話を伺った熱波師の方々
今回はすでに熱波師として大変活躍されており、熱波師検定Aを所持しているこちらの3名にお話を伺いました!
ポリーMasaeさん(熱波師歴3年)所属:テルマー湯西麻布 Twitter

豹華ももさん(熱波師歴4年)所属:フリー Twitter

はねさん(熱波師歴2年) 所属:フリー Twitter

インタビューパート🎤
Q.熱波師になられたきっかけを教えてください!
ポリーMasaeさん
サウナの魅力に惹かれた経験がきっかけでした。コロナ禍の2021年、サウナ動画を見て興味を持ち、初めて体験したサウナで「ととのう」感覚に感動。さらに、熱波師(アウフギーサー)のパフォーマンスに圧倒され、その美しい技術に魅了されました。その後、熱波師検定を受け知識を深め、友人の紹介で2022年にデビュー。
豹華ももさん
最初は興味本意でした。
当初、フィットネスジムのサウナしか経験がなく、別に特別サウナが好きなわけではありませんでした。
そこでサウナ好きの友人から「熱波師検定」というものがあると聞いて初めて知りました。それまで「アウフグース」という言葉も、熱波師という存在も詳しくは知らなかったのですが、なんだか面白そうだと思い受験しました。
熱波師検定Bを受けた後、SNSでいただいた検定タオルを被った写真を投稿したところ、お風呂の国の店長から「ポスターに使いたい」とリツイートされ、さらに「熱波師として活動しませんか?」という直接のメッセージをいただきました。これがきっかけで、熱波師として活動することができました!
はねさん
もともとお風呂が好きだったものの、サウナ自体にはあまり興味がありませんでした。そんな中、サウナ好きの息子たちから勧められ、一緒に行く機会がありました。その際、息子から「何分入って、水風呂、素早く体を拭いて、休む」というサウナの作法を教わり、実際に試してみたところ、初めて「これが調うということか!」と感じ、その心地よさにすっかりはまってしまいました。
そこからサウナが好きになり、近場から遠方までさまざまな施設を調べて通うように。そんな中で、熱波師の存在やイベントを知りました。初めて熱波イベントに参加した際、熱波師たちがとても楽しそうにお客様を盛り上げている姿に感銘を受け、自分も「楽しみながらお客様にも楽しんでもらえる熱波師」という仕事に魅力を感じました。
Q.熱波師として大変なことや、活動してる中で意識してる、気をつけてることは何かございますか?
ポリーMasaeさん
「もう慣れているので、大変だとは感じていません」が、熱波師として活動する中で移動時間が長くなる点は大きな特徴ですね。さまざまな施設でイベントを行うため、長距離の移動も含め、移動が多いです。自分の中で移動中に行うルーティンを決めており、過ごしております。そして何よりも一番意識してることは体調管理です!イベント当日に最高のパフォーマンスを発揮できるよう心がけています。お客様の中には私のアウフグース目当てで遠方から来てくださったり、都合をつけてお越しいただく方もいるので、私が休んでしまうとその方のご予定を無駄にしてしまいますし、ガッカリさせてしまいます。男性専用施設様であったり、施設様によっては、熱波イベント後にシャワーを浴びられない環境もございます。その中でも、イベント後には、氷で後頭部を冷やしたりタオルで汗を拭き取ったりと、クールダウンを心がけています。さらに、施設ごとに異なる環境に適応するため、ストーブの強度だったりとか、イベント中に怪我をしないようにも最新の注意を払っています。
豹華ももさん
私も一番意識しているのは体調管理です。その日に一度だけお会いするお客様には、「今日この熱波を受けて良かった」と思っていただきたいですし、私の熱波を受けるために時間を作って来てくださる方々の気持ちや時間を無駄にしないよう、体調管理には細心の注意を払っています。
イベント後には汗を拭いたり、男性専用施設の場合は服を着たまま頭だけシャワーを浴び、更衣室で着替えるなどして対応しています。特に冬の寒い時期には、体温を下げすぎないよう心がけています。
ただ私は体力お化けなので、全然大丈夫です笑!!
また、施設によっては従業員の方が細やかに気を配ってくださることもあります。例えば、ホテルが併設された施設では部屋のシャワーを貸していただいたり、男性専用施設でも特別にシャワーを使える環境を整えてくださったりすることがあり、そうしたお気遣いにはとても感謝しています。
はねさん
私もやはり体調管理が何より大切です。イベント当日はもちろん、イベント中も万全な状態を保つように心がけています。1日に3〜4回の熱波を行うこともありますので、全ての回で100%の力を発揮したいと考えてます。
以前は、すべてのセッションが終わるまでシャワーを浴びずに着替えるだけで対応していましたが、それでは体に負担がかかると感じました。現在では、毎回シャワーを浴びるようにしています。冬場は体が冷えすぎないようシャワーで温め、夏場は汗をしっかり流してリフレッシュすることを徹底しています。
そして、準備にも十分な時間を確保するよう心がけています。出番のインターバルを90分から2時間程度とることで、体を休めたり、アロマのブレンドなどの準備に集中したりしています。また、イベント中は固形物を避け、ゼリー飲料で軽くエネルギー補給をすることもあります。
何よりも、「イベントに参加してくれた人へ良い気持ちになってほしい、そして自分のために来てくださるお客様の予定や気持ちを無駄にしたくない」という思いで取り組んでいます!
Q.熱波師という仕事で嬉しかったことや印象に残ってることを教えてください
ポリーMasaeさん
熱波師としての3年間、多くの素晴らしい経験がありましたが、特に心に残っているのは、少人数のお客様に丁寧に熱波を送った日のことです。その日は浴室が静かで、少し寂しさを感じましたが、「少人数だからこそ、一人ひとりに贅沢な時間を提供しよう」と前向きに考えました。お客様のペースに合わせてゆっくりと風を送り、「もう大丈夫」と言われるまでおかわり熱波をしました。終了後、「贅沢だった」「とても気持ちが良かった」「ありがとう」と感謝の言葉をいただき、嬉しさで胸がいっぱいになりました。水風呂や外気浴中の幸せそうな表情を見て、自分の仕事が誰かの喜びにつながると実感できた瞬間は、私にとってかけがえのない思い出です。
また、地道に活動を続けていくと、ありがたいことに私のファンになってくださる方も増えて、遠方からお越しいただく方もいらっしゃいます。貴重なお時間やお金を使ってくださって私に会いに来てくださる皆様に感謝しかありません。本当にありがとうございます。
豹華ももさん
何か一つに絞ることは難しいのですが、やっぱり熱波を受けていただいた後に、お客様から感謝の言葉をもらえるのが本当に嬉しいです!
そしてわざわざ私のイベントのために、遠方からきてくださったり、予定を調整していただいたりしてくれたお客様にはとても感謝しております。
はねさん
熱波師として活動する中で、何より嬉しいのはお客様からいただく温かい言葉です。「いい熱波だったよ!」「ずっとこの香りを嗅いでいたかった!」「帰宅後、サウナハットに香りが残っていて家でも思い出しました」「熱波後にサウナ室に香りが残っていて、もう1セット楽しめました!」といったお声をいただくたび、自分の仕事が誰かの癒しや楽しみに繋がっていることを深く実感します。
さらに、自分を“推し熱波師”として応援してくださる方がいることや、憧れていた熱波師の方がイベントに足を運んでくださることは、予想もしなかった喜びです。そして、ご高齢のお客様から「あなたの熱波が生きがいです」と言われたときには、この仕事を選んで本当に良かったと心から思いました。こうした言葉や出会いが、日々の活動を支える大きな励みとなっています。お客様に癒しや喜びをお届けするこの仕事に誇りを持ち、これからも一人ひとりに心を込めて熱波を送り続けていきたいと思います。
まとめ
女性熱波師として活躍されている3名のお話を通じて、熱波師という仕事の魅力が伝わってきました。お客様に「今日この熱波を受けて良かった」と思ってもらうため、皆さんがプロ意識を持ち、体調管理や準備に細心の注意を払っている姿勢が印象的でした。また、限られた時間や環境の中で最善を尽くすための努力を惜しまず、常にお客様の満足を第一に考えていることが、仕事への真摯な取り組みとして表れています。そして、何よりも嬉しいのは、お客様からの感謝の言葉だと語る皆さんの笑顔が印象に残りました。「あなたの熱波が生きがいです」と言われたり、「とても気持ちが良かった」と評価されたりする瞬間が、熱波師としてのやりがいを感じる大きな原動力になっています!